21km(富士登山競走 山頂コース)

3:40 3,000mD+

忘れないうちに振り返り。自分用メモ。

馬返し58' - 五合目1:48'

昨年は五合目コースを1:46'(150~160bpm)で走ったが、当時は五合目以降を走り切るイメージが全く湧かなかった。

今年はトレイルのレースの数も大きく減らし、その代わりに登りの脚力を少しでも付けようとジムでトレッドミルの傾斜走に取り組んだ。ただし、5月中旬から始めたので2ヵ月半という短い期間しか取り組んでいない。

結果としては五合目までのタイムも大きくは落とさず、山頂まで脚を停めることなく動き続けることが出来た。2ヵ月半でもその効果を実感出来た。

昨年のデータを参考に、距離が増えることも踏まえ心拍数150を越えないように走った。が、これはもう少し上限を上げて155でも良かったかもしれない。ゴール後に御鉢巡りをしたのだけれど、その余裕をレースに注ぎ込むべきだったとも思う。

普段は夜に走ることが多いので、昼間走ると実際のスピードよりも体感でゆっくり感じてしまい、知らず知らずのうちにオーバーペースになってしまいがち。それを防ぐ為にも心拍数で管理した(つもり)。ただ自分で枠を設定してしまうことになるので、そこからはみ出る様なある種の面白さは得難くなる。

歩き主体になってからは呼吸は吐く方だけを意識した。深く吐く(2歩)・身体が勝手に吸う(2歩)の繰り返し。

登りは絶対に必要以上に脚を上げない様、段差と丁度同じ高さに足を置くように。脚を上げ過ぎるのはロスでしかなく全くの無駄だと思う。本大会はスタートからゴールまで登りしかなく、足の上げすぎがレース中ずっと続けばそのロスは甚大なものとなる。

シューズは昨年と同じADIZERO JAPAN4(片足225g)。流石に来年は使え無さそう。薄底シューズが少なくなってしまった現状、来年のシューズをどうするべきか。重さが200g前半でしっかりロード走れる薄底トレランシューズなんてあるだろうか?

補給は水分補給とエネルギー補給をフラスクで行い、ジェルとは半々の割合。具体的にはスタート前にフラスクにドリンクの粉末を入れておき、浅間神社の給水で水を入れ走りながらチビチビ飲んだ。400mlで150kcalほどを×2回。メダリスト塩ジェル(33kcal)2本。ジェルはウィンゾーン(115kcal)3個。摂取カロリーは合計約710kcal。給水所では毎回一口飲んで残りを手と頭への掛水に。

九合目から大腿四頭筋が攣り始める。来年はここを強化しないといけない。この辺り、やはりトレッドミルの効果は万能ではないということ。階段や山道、スクワット等での鍛練は必要。小さく刻めない岩場や段差の大きい階段で身体を持ち上げる際どうしても重要になってくる。優勝した近江竜之介選手の大腿部など見ていて惚れ惚れするほど鍛え抜かれた脚をしている。

タイム自体は概ね事前の予想タイムとほぼ同じくらいの結果となった。実際のレースでビビらず且つ冷静に突っ込めるかどうかは課題の一つだろうか。

こうして拙いながらも記録を残し、改善点を少しずつ、ほんの少しずつ良くしていく。淡々と。体重をもう少し絞る。脚部を中心にウェイトトレーニングに取り組む。トレッドミルを継続し強度を上げていく。余分なジェルは持たない。土台の積み増し(走行距離を増やす)。ピーキング・テーパリングの精度を高める。これらを黙々と当たり前に行うことが大切なのだろう。

遅いながらも、今から12ヵ月間計画的に鍛練を積んだらどこまで行けるだろうかというワクワクはある。やはり矢鱈とレースを走るよりもある程度数を絞って走るのが自分には合っているのかもしれない。

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山頂の左回りの御鉢巡りで剣ヶ峰を過ぎた何もない辺り、火口全体が一番大きく眺められる場所で何故かじんわり来た。レースを走り切った達成感とは違う「あぁ、この国で一番天国に近い場所だなぁ。来れて良かった。」といった類いの気持ち。富士講のこととか「あぁ、信仰の山なんだ」ってことがほんの少しだけ分かった様な気がした。「ずっとここに『でーん』とおって、あんたは偉い!」と無礼を承知で褒め称えたいと思う。富士山は偉い。そこにあるだけで偉い。だから、例え出し切れなかった故のものだとしても、御鉢巡りをして良かったと思う。