休養

千葉美術館で新版画。

ヘレン・ハイドの母子像に見惚れているうち涙腺がじんわり来て慌てた。時を問わず不変であろう感興を得る。私達は絵画や美術作品を鑑賞する時、ただ絵を観ているのではなく「観ること」「まなざし」を観ているのかもしれない。彼・彼女が観ようとしていたもの、観えていたもの、鑑賞者に観て欲しいもの、そういったものを観ているのかもしれない。

「『当世風俗の活写』が浮世絵の本分」、と。時代を問わず、技法を問わず、心に沸き上がった「何か」を何とかして形にしたい、名状し難い感情を分かち合いたい、そのための苦闘なのかもしれない。

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帰路、柏の『中華 大島』のシャヒジャルカレーを目当てにしていたものの休み。上野のデリーへ。コルマカレー。ライスにかける前のソース表面のテクスチャが艶かしい。

好い一日でした。